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「守礼の光」が見た琉球

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『「守礼の光」が見た琉球 ―写真が語る― 米軍統治下のプロパガンダ誌は沖縄をどう描こうとしたか』ボーダーインク編集部 編 監修 古波藏契

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●B5変型判(182mm×182mm)160ページ
●定価2640円(本体2400円+税)
●ボーダーインク編集部 編 監修 古波藏契
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『守礼の光』とは、米軍の心理作戦部隊が発行した
沖縄社会の発展と人々の暮らしを為政者の視点で切り取ったプロパガンダ雑誌で、
1959年1月から1972年5月まで、
通算160号と付録の特集号が刊行された。

米軍統治下の沖縄における為政者の視点そのものを映した鏡として、
歴史的価値が注目されている。

本書は、『守礼の光』からの写真を
多数使用して、戦後復興の沖縄社会の様子と、
その背景にある世界情勢を解説する
ビジュアルブックである。

沖縄の米軍統治下時代、世界は米ソを中心とした冷戦のさなかにあった。
軍事的緊張が高まる中、アメリカは
沖縄を「太平洋の要石」として軍事利用するために沖縄を安定統治する必要に迫られていた。

住民の宣撫目的で発行された『守礼の光』、
そこから透けて見える
占領者のメッセージとは―。

本書は7つの章立てで構成、
章ごとに監修者・古波藏契氏の解説コラムを収録し、巻末には本書をよく知るためのブックガイドを付した。


⚫︎目次

◉ひとびとの暮らし
商店街/沖縄にアパート・ブーム/毒ガス移送/宮古を襲ったコラ台風/干ばつ/ピープル・トゥー・ピープル 琉米親善/通貨と金融機関/人口増加と移民/働く(洗剤工場・ドライバー・那覇自由貿易地域・米軍基地従業員・労働組合と米軍)
〈コラム1〉米軍と〝勤勉な労働者〟


◉冷戦下の世界と沖縄
USCARと琉球政府/スポーツによる親善/沖縄と原子力/宇宙開発と沖縄/アメリカの自画像/ベトナム戦争と沖縄/共産主義 あべこべの世界
〈コラム2〉日常の中の冷戦


◉産業の近代化
工業/工場/ローカル企業の発展/畜産・水産加工・養殖など/二大「基幹作物」、サトウキビとパイン/工芸/農業の近代化
〈コラム3〉アメリカの沖縄〝自立〟策


◉島の風景
交通/一号線/事故の多発と道路整備/往来をゆく/島の港/港湾の風景/史跡・名勝/島のまつり/各地の風景
〈コラム4〉都市化は進歩か


◉学校と社会教育
小中学校風景/学校教育の復興と給食/高校生活/なつかしや校章/国際大学・沖縄大学/琉球大学/沖縄少年会館/沖縄英語センター/琉球政府立博物館/那覇市民会館/琉米文化会館・琉米親善センター
〈コラム5〉米軍の民主化政策と教育


◉芸能文化と娯楽
沖映劇場の公演/琉球芸能/琉球人形/楽しいレクリエーション/ボウリング人気/観光客の増加と大型リゾート施設/琉球切手
〈コラム6〉琉球文化の称揚と日本との切断


◉復興と進歩
空の便と観光/放送と新聞/電力需要の増加と発電所/消防と火災/電話/戦前の沖縄と「鉄の台風」/医療・保健と公衆衛生/結核予防シール/躍進する女性たち/家政学と生活改善/上下水道の整備/復帰前最大の公共事業、福地ダム建設
〈コラム7〉〝太平洋の要石〟と〝民主主義の陳列棚〟

本書をよく知るためのブックガイド
あとがき


⚫︎監修者略歴
古波藏 契(こはぐら・けい)
1990年沖縄生まれ。国際基督教大学卒業、同志社大学大学院博士後期課程修了。
博士(現代アジア研究)。日本学術振興会特別研究員(DC・PD)、沖縄国際大学、沖縄県立看護大学、名桜大学等非常勤講師を経て、現在、明治学院大学社会学部付属研究所研究員。

【主要業績】
『ポスト島ぐるみの沖縄戦後史』(有志舎、2023年)
『大学で学ぶ沖縄史』(分担執筆、吉川弘文館、2023年)
『沖縄県史 各論編 第7巻 現代』(分担執筆、沖縄県、2022年)
『総力戦・帝国崩壊・占領 戦争と社会 第3巻』(共著、岩波書店、2022年)
『つながる沖縄近現代史』(共編著、ボーダーインク、2021年) 等


⚫︎2024年2月26日 初版第一刷発行

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